どうも、soul jemです。
ただいま、北海道を巡礼中の私ですが、、、
北海道と土方歳三ということで、今回オススメしたいのがこちら、、、
明治時代末期、日露戦争終結直後(明治38年)の北海道を舞台としたサバイバルアクション作品なのですが、これがめちゃくちゃ面白い!
大人気作品なので私が言わずともご存知だと思いますが、、、
アイヌの文化や狩猟、北海道の戦争の歴史、グルメなど盛りだくさんな要素を持つ、まさに北海道に特化した作品、、、
シリアスな展開ながら随所に笑いと感動が散りばめられており、何よりヒロインのアシㇼパちゃんの可愛さと、登場する郷土料理の数々がとても美味しそうなのです、、、お腹か空いてきますよ、、、
そして、わたくし的に最も注目すべき点は、なんと土方歳三は死んでいなかった、、という設定、、、
初めて聞いた時は、「そんなアホな、、、中途半端な知識と設定で土方歳三を生き返らせたりしたら、日本中の熱狂的新選組ファンから大、大ブーイングを浴びちゃうんじゃないの〜、、、」と思いつつ観てみたのですが、、、
いやはや、実に良く出来たストーリーで、史実と照らし合せてみても決してあり得ない話ではないのでは、、、と思わせる設定、、、見事です、、、
たしかに、、、土方歳三の遺体は確認されてませんからね、、、
原作者の野田サトルさんはとても新選組に造詣の深い方とお見受けしました、、、
函館戦争で一命を取り留めた土方は、秘密裏に政治犯として30年以上投獄されていた、、、
そしてアイヌから奪われた莫大な金塊を探す為に脱獄、、、旧友、永倉新八と協力し金塊を見つけ出し、志半ばで潰えた蝦夷共和国の構想を画策する、、、
フィクションだと分かっていても、これだけでワクワクしてしまいます、、、
そして何より70を超えた土方じいちゃんのカッコイイこと、、、
どうですか?、、、この土方おじいちゃんの迫力、、、
正直、めちゃくちゃカッコ良くて痺れます、、、
この様な土方歳三を描いた作品は初めてなのでとても新鮮でした、、、そして何より作品として本当に面白い、、、
かなりオススメです、、、是非、、、
またしても長くなってしまいましたが、巡礼の続き、参りましょう、、、
今回は、函館新選組の屯所であった称名寺へ行ってみたいと思います、、、
称名寺は函館市内では高龍寺というお寺に次いで二番目に古い寺院です、、、
新選組の屯所であった為か、境内には土方歳三及び新選組隊士の供養碑が残されています、、、
函館で新選組の足跡を辿る為にはとても重要な場所といえるでしょう、、、
まず前回の弁天台場跡地から山側へと続く魚見坂を登ります、、、
近くに夕日スポットで有名な外国人墓地があり、お花屋さんがいくつかあるので、そこで花を買うと良いでしょう、、、
10分くらいでしょうか、坂を上り、、、三つ目の信号を左に曲がって100mほど歩いた場所に、、、
称名寺 山門
新しくて綺麗なお寺です、、、
あれ?、、、こんなに新しいはずは、、、
そう、、それもそのはず、函館戦争終結後の明治12年に大火で焼失した為、現在のこの場所に移転したのです、、、
移転前の称名寺跡は後ほど紹介しますね、、、
称名寺 本堂
カッコ良い、、、なんと凛とした佇まいなのでしょう、、、
この本堂の左手前にそれは、、、
ありました、、、
この供養碑に花が途絶えることはないと聞いてはいましたが、本当なのですね、、、
150年経っても尚、彼の生き様や信念に共感し、思いを馳せる方々がたくさんおられる事をとても嬉しく思います、、、
土方歳三ゆかりの東京都日野市金剛寺の過去帳には、函館称名寺に供養碑を建てたと記されています、、、
まさにここがそうなのですね、、、
私も花を手向け、しっかりと手を合わさせて頂きました、、、
感謝です、、、安らかにお眠りください、、、
さて、それでは移転前の称名寺があった場所に行ってみましょう、、、
歩いてもさほどかからないのですが、私は市電のフリーパスを購入していましたので、函館どつく前まで戻り、市電で隣の大町駅で降ります、そこから少し坂を登ると、、、
函館新選組の屯所があった場所、、、
函館元町ホテル
称名寺跡地は現在、函館元町ホテルというレトロで綺麗なホテルになっております、、、
確かに先ほどの弁天台場跡まですぐなので屯所を置くには丁度良いですね、、、
ここで島田魁や市村鉄之助が生活し、それを労いに土方も通っていたと想うと実に感慨深いです、、、
おや、こんな表示板が、、、
なるほど、当時の函館政府は財源確保の為、住民から徴収しようとしたところ、土方に猛反対されこれを断念、、、その話を聞いた鴻池の大和屋友次郎と函館商家の人びとが土方の死を悼んで称名寺に供養碑を建てた、、、とあります。
鴻池と言えば大阪の豪商、その鴻池に賊が入った際、近藤の指示で土方が駆けつけ賊を退治、、、それ以来、京都時代の新選組最大のスポンサーとなったそうです、、、
近藤勇の愛刀虎徹は大和屋友次郎から贈られたものだと言う説があるくらいです、、、
明治時代に三度の大火に見舞われた為、彼の建てた供養碑は残っていませんが、後に有志で現在の碑が建てられたのだそう、、、
ジーンとくるエピソードですね、、、
住民への徴収に猛反対したのも、芹沢鴨の悪行で京都中の嫌われ者になってしまった事を受けての行動だったのでしょう、、、
この古い蔵にも部屋があり実際に宿泊できるようです、、、
次来る時は是非この屯所跡の函館元町ホテルに宿泊して当時の空気を感じてみたいですね、、
おお、、
なんとレアな自販機、、、
鬼と呼ばれ恐れられた彼ですが、私は函館での土方こそ本当に素の土方歳三なのだと思っています、、、
とても優しく、周りから慕われ、頼りになる、、、
本当は誰からも憎まれたり恨まれたり、恐れられたりしたくなかった、、、その想いがこの函館で解き放たれ、そして散っていったのでしょう、、、
そんな函館に訪れて、このようなエピソードに触れる事が出来ただけで本当に来て良かったと思います、、、
土方歳三の優しさに溢れた街、函館に皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか、、、
終わりっぽい感じですが、まだまだ続きますよ、、、
続きはその3へ、、、
読んで頂いた皆さんに感謝です、、、
ありがとうございました、、、