どうも、souljemです。
わたくし、、、
いつもはアニメや歴史についての記事を書いているのですが、、、
今回は本、小説について書いてみたいと思います、、、
私、アニメはもちろん漫画やライトノベルも大好きなのですが、日常生活で常にカバンの中に忍ばせ隙あらば読んでいるのは文庫小説、、、
その中でも特に好きなのがミステリー小説、、、
とは言っても、今回は米澤穂信先生の<古典部シリーズ>なのでアニメ繋がりではあるのですが、、、
そう、「氷菓」の原作最新刊です、、、
その名は、、、
「いまさら翼といわれても」米澤穂信
何故、今回この小説について書こうかと思ったのにはいくつか理由があります、、、
京都アニメーションが見事に創り上げたアニメ「氷菓」は皆様もご存知の通り歴史に残る世界最高峰の作品になりました、、、
本当に素晴らしかったですよね、、、
しかしながら、愛すべき古典部4人の歩みはこれで終わった訳ではありません、、、
まだまだ続いているのです、、、
アニメでは1年生だった4人は小説では2年生になり古典部にも新入部員が、、、
お互い想い合っているのに曖昧だった里志と摩耶花の関係にも変化が、、、
といった具合に、、、
その模様はこちら「ふたりの距離の概算」に収められています、、、
気になります、、よね、、、
そして、この度新しく出版された 「いまさら翼といわれても」、、、
この一冊は、是非とも「氷菓」を愛する方々には読んで頂きたい、、、
帯にあるとおり古典部4人の鍵となる重要なストーリーが描かれています、、、
それはもうドラマティックで感動的、、、
古典部4人の感情が奥の奥まで表現されている傑作中の傑作なのです、、、
本音を言えば、この素晴らしい原作を京都アニメーションの手によってアニメ2期として発表して頂きたいのはやまやまですが、、、
現状を鑑みると、正直難しいというほかありません、、、
だから、、、だからこそ読んで頂きたいのです、、、
だって、愛する古典部4人の続きを知る事が出来るんですよ、、、
それだけで幸せじゃないですか、、、?
では、、、この小説について簡単に説明してみたいと思います、、、
興味を持って頂けると幸いです、、(ネタバレになる可能性があるのでご注意を、、)
この小説「いまさら翼といわれても」は6つの物語で構成された短編集ですので、、、
まずは、、、
1、箱の中の欠落
奉太郎と里志のお話、、、
飛騨高山の夜の街並みを歩きながら、里志が抱える生徒会選挙のトラブルを奉太郎の推理で解決するストーリー、、、
奉太郎と里志の関係性がよく表現されていて、やはりこの二人は親友なんだな、、、と感じてしまいます、、、
舞台となった高山の街並みの描写がとても素敵でしたよ、、、
2、鏡には映らない
摩耶花と奉太郎のお話、、、
中学時代、卒業制作で結果的に多くの生徒の恨みを買ってしまった奉太郎、、、当時のその行動に疑問を持った摩耶花は直接奉太郎にその真意を聞くがはぐらかされてしまう、、、
さらに調べていくうちに、摩耶花は意外な真実を知ることになる、、、
このお話、本当に良かった、、、
アニメでも終始冷たかった摩耶花の奉太郎への態度や言動、その理由がわかってまさに目からウロコです、、、
そしてやはり奉太郎は昔から優しかったのだという事を綴るエピソード、、、
感動しました、、、
3、連峰は晴れているか
これはアニメでも描かれていましたよね、、、
まさに千反田が奉太郎の「優しさの理由」を知ったエピソード、、なのだと私は感じました、、、
4、わたしたちの伝説の一冊
これも摩耶花のお話、、、
アニメでも描かれたカンヤ祭の一件以降、不穏な空気に包まれた漫研を巡るエピソード、、、
漫画家を志す 摩耶花の芯の強さと本気が伝わってくる熱いストーリーです、、、
まさか、あの人とタッグを組むとは、、、
5、長い休日
これは奉太郎にまつわる重要なお話、、、
奉太郎はひょんなきっかけで千反田と荒楠神社の清掃を手伝う事に、、、
そこで千反田はずっと気になっていたひとつの質問をします、、、
なんとここでは、奉太郎のモットー「やらなくていい事ならやらない、やらなければいけない事なら手短に、、」の起源を知ることが出来るのです、、、
要するに、奉太郎の省エネ主義の理由がわかるのです、、、
これ、氷菓ファンなら絶対知りたいですよね、、?
そして、最後にお姉さんが言った言葉は、まさに奉太郎と千反田が、、、
是非読んでみてください、、、
6、いまさら翼といわれても
千反田のお話を奉太郎の視点で綴るエピソード、、、
夏休みのある日、摩耶花から「ちーちゃんの居場所を知らない?」という電話が掛かってくる、、、市の合唱祭でソロパートを歌うはずだった千反田が出番が近づいても現れないというのだ、、、
奉太郎は僅かな手がかりから居場所と来ない理由を推理していく、、、
タイトルにもなっているこのエピソード、意味がよく分からないタイトルですが最後の最後にその理由が分かりますよ、、、
千反田にとってとても重要なストーリー、かつ続編を期待させる物語でもあります、、、
以上の6編で構成される「いまさら翼といわれても」、、、
本当に素晴らしかったです、、、
短編集なのでアニメの氷菓は好きだけど小説はあまり、、という方でもとても読みやすいですよ、、、
何より米澤穂信先生の作品のほとんどは血が流れないので女性や若い方にも安心して読んで頂けると思います、、、(私は血がたくさん流れる激しい作品も大好きなのですが、、、)
米澤穂信先生の綴る文章って、なんというか人の繊細な感情の表現や季節感のある風景描写がとっても素敵なんですよね、、、読んでいて癒されます、、、
だからこそ京都アニメーションとの相性が最強だったのだと思います、、、
願わくばもう一度、、、そう思わずにはいられませんが、、、
とりあえずは書店でこの小説を手に取り、愛すべき古典部4人の続きを堪能してみてはいかがでしょうか、、、
やっぱりこの4人は最高だ、、と思っていただけると思います、、、
かなりオススメですよ、、、
米澤穂信先生、素敵な作品ありがとうございました、、、
続編も期待しています、、、
そして、pray for 京都アニメーション、、、
読んで頂いた方々に感謝です、、、
ありがとうございました、、、